太もも、ししゃも足を細くする【美脚大作戦】

「とにかく脚の形をキレイにしたい」ということで通い始めたAさん。太もも全体の肉厚な感じと、ししゃも型へふくらんだふくらはぎの形が気になっていて、捻挫グセがあるせいか足首のむくみがひどい。また季節の変わり目は必ずといっていいほどギックリ腰になってしまう体質も改善したいとのことでした。

女性の多くが「美脚になりたい」願望を持っていて、かつ世には様々な美脚メソッドが存在するので、みなさん何かしら試されたことはあると思います。Aさんも学生時代は運動部だったので、身体を動かして体型をキープすることは苦手でないし、普段からウォーキングやランニングでなんとかボディラインも保てていたそうなのですが、ギックリ腰で動けなくなったことを経験して以来、ちょっとでも無理をすると腰が痛くなるため身体を動かすことから次第に遠ざかっていったそうです。そうやって動かなくなると、みるみるうちに脚の形が崩れていくというジレンマ状態へ。

太くなる方向に骨格がねじれていた

Aさんの脚が太くなった原因は、本来ならインナーマッスルが担当すべき、歩く・立つといった動作、重心位置のコントロールを太ももが過度に担当し、脚の外側へ必要以上に無駄な荷重がかかり、見た目を太くする方向へ股関節・膝・足首がねじれていたからでした。下半身の各関節へねじれが生じると腰へも常に負担が生じ続けます。何かのはずみでギックリ腰が再発してもなんらおかしくない。

ここまで状態を悪くしてしまうと、セルフで行うリンパマッサージ・ストレッチ・ウォーキングくらいでは、なかなか美脚へ近づくことができません。Aさんだけでなく「美脚へ近づけない沼」にハマっている女性はとても多くて、骨格が崩れているがゆえトレーニングすればするほど体型が崩れてしまうような方をこれまでに何人も担当してきました。

長期的に美脚をつくりあげていく

そういった数多の施術経験から、腰を傷めやすいAさんがいきなり厳しいトレーニングへ取り組むのは非効率であると判断。ゆっくりと時間をかけて美脚をつくりあげていく方法を選択しました。以下、これまでにAさんが取り組んできたメニューです。

①間違った力みグセのついた腰・下半身の筋肉を整体施術で揉みほぐしてリセット
②柔軟性の乏しい腰・お尻周りの筋肉、骨盤・股関節・膝・足首を滑らかに動かせるようストレッチ
③自主練で身体の深部に埋もれてしまったインナーマッスルを引き出す
④日常生活においての身体の使い方をレクチャー
⑤レッスンにてインナーマッスルの筋力強化
⑥美脚をつくるためのウォーキング・ランニングフォームづくりレッスン

ここまで3ヶ月ほどかかっていますが、①から⑥まで順調に進んだわけではないです。骨盤を支えるインナーマッスルに筋肉痛が出ると、あたかも重い腰痛に襲われたような状態へ陥る方もいらっしゃるのですが、Aさんもその一人でした。

宿題で意図的に筋肉痛を出し→施術で筋肉・骨格のケア→自主練でまた筋肉痛を作るといった感じで、主に①から③を地道に繰り返し続けて1ヶ月あたりでようやくブレイクスルー。その後は施術と併用しながら④から⑥へと段階的にレベルアップした結果、お尻・太もも・ふくらはぎ・足首は見違える形へと変わり、次第に腰痛も起こらなくなってきました。

「美脚をつくるって難しい」と諦めかけている方は多いと思いますが、やり方次第だと思います。トレーニングもケアも自分に合ったやり方を見つけたいですね。

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